神殿金山跡(読み)こうどのきんざんあと

日本歴史地名大系 「神殿金山跡」の解説

神殿金山跡
こうどのきんざんあと

[現在地名]川辺町神殿

神殿の田代たしろにあった金山で、田代金山ともいう。永禄一一年(一五六八)に発見されたといわれ、金・銀・銅を産出した。元禄元年(一六八八)には一番坑から五番坑まであり、三番坑が御物山で、ほかは川辺郷の郷士が坑主であった。この頃が産出量が最も多く、他国人の墓も残る。のち御物山は賃銀をめぐる紛争で排水設備が不能となり、操業は中止されたという(以上「川辺町郷土誌」)。「列朝制度」に神殿金山は「金気過分ニ有之場所」とあるが、排水不能で休山となり、享保一七年(一七三二)試掘を命じられたが成功せず、寛延元年(一七四八)に掘削許可を得て金一〇〇目余を吹出している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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