磨上新田村(読み)すりあげしんでんむら

日本歴史地名大系 「磨上新田村」の解説

磨上新田村
すりあげしんでんむら

[現在地名]磐梯更科さらしな

源橋げんばし村の南東に位置し、二本松街道が通る。川西組に属した。寛永二年(一六二五)に開かれた新田村で、本村の西、大寺おおてら村境に小名たきはらがある。また滝ノ原の南西に横達よこだち新田、同新田の北に大曲おおまがり新田、北西塩原しおのはら新田の各端村がある。滝ノ原の東方には二本松街道の一里塚が設けられていたが(家世実紀)、現在は消滅している。当地から現猪苗代町にかけての磐梯山南麓は元来、磨上原とよばれる荒蕪地であった。一帯は磐梯・猫魔ねこま火山の泥流地帯で傾斜地が多く、また岩石も他の場所より多い。さらに土壌も悪く高冷地であるが、近世前半会津藩主の保護奨励により新田開発が進められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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