デジタル大辞泉
「硫黄華」の意味・読み・例文・類語
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硫黄華 (いおうか)
flower of sulfur
粗製硫黄を熱して気化させ,これを融点以下の温度に保った凝縮室で固化させたもの。昇華硫黄ともいう。黄色の結晶状粉末で,おもにα硫黄(斜方硫黄)であるが,無定形硫黄も混じっている。硫黄には消炎,殺菌,殺虫,皮膚角質軟化作用があるので,硫黄華を軟膏として疥癬(かいせん),寄生虫性皮膚炎,慢性湿疹などに外用する。
執筆者:漆山 秋雄
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硫黄華
いおうか
flower of sulfur
粗硫黄を鉄製レトルト中で気化させ、これを凝縮室に導き、融点(119℃)以下の温度で固化させたもの。黄色の結晶状粉末で、おもにα(アルファ)硫黄(斜方晶系硫黄)であるが、無定形硫黄(硫黄のS8環が開いて重合して固まったもの)も混じっている。また昇華中に生じた亜硫酸などの不純物を吸着している。
[守永健一]
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硫黄華【いおうか】
粗製硫黄を蒸留,気化させ,融点以下で固化させたもの。無味無臭の黄色粉末。主として斜方硫黄で,微量の無定形硫黄を含む。日本薬局方では昇華硫黄といい,にきび,疥癬(かいせん),白癬,脂漏,色素沈着などに軟膏として用いる。
→関連項目温泉華
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硫黄華
イオウカ
flower of sulfur
硫黄の蒸気を急冷するか,沈殿反応で析出した粉末状の硫黄をいう.おもに斜方晶系硫黄からなる.[CAS 7704-34-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報