精選版 日本国語大辞典 「砧・碪」の意味・読み・例文・類語
きぬた【砧・碪】
[1] 〘名〙 (「きぬいた(衣板)」の変化した語)
① 槌(つち)で布を打って柔らかくし、つやを出すために用いる木、または石の台。また、それを打つことやその音をもいう。《季・秋》
※延喜式(927)一「供神今食料〈略〉槌二枚 砧二枚」
※俳諧・都曲(1690)下「声すみて北斗にひびく砧哉〈芭蕉〉」
② ①の形をした枕。
③ (①を打つ木槌の形をしているところから) 円筒形の細長いガラス瓶。
※雑俳・柳多留‐四七(1809)「三みせんできけば砧はねむくなし」
⑥ 「きぬたびょうし(砧拍子)」の略。
※滑稽本・風来六部集(1780)放屁論「碪(キヌタ)・すががき・三番叟(さんばそう)」
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