石景山(読み)せきけいざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石景山」の意味・わかりやすい解説

石景山
せきけいざん / シーチンシャン

中国、北京(ペキン)市の市轄区。北京市西郊に位置し、永定河(えいていが)の東岸を占める。人口65万(2014)。地名は同名の標高371メートルの山名による。北京駅より豊台(ほうだい)区を経由して河北(かほく)省懐来(かいらい)県に至る豊沙(ほうさ)線に沿う。北京市の中心部とは地下鉄で連絡している。西方に門頭溝(もんとうこう)炭田を控え、鉄鋼メーカーの首鋼集団を中心とする大鉄鋼業基地が地域の経済を支えてきた。しかし、首鋼集団は2011年に同区から撤退。区政府は新しい産業の創出のため「首都休閑娯楽中心区」構想を打ち出し、遊園地やアミューズメント施設の建設を進めている。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android