石座神社(読み)いわくらじんじや

日本歴史地名大系 「石座神社」の解説

石座神社
いわくらじんじや

[現在地名]左京区岩倉上蔵町

大雲だいうん寺の東に隣接して鎮座。本殿二宇を構えるが、明治以前は大雲寺鎮守社で八所明神社・十二所明神社と称した。東社の祭神天照あまてらす大神ほか七神(八所明神)、西社は天御中主あめのみなかぬし神ほか一一神(十二所明神)。旧村社。明治以前の石座社は現在御旅所とされる左京区の山住やまずみ神社で、元慶四年(八八〇)一〇月一三日に従五位下を授けられた古社であるが(三代実録)、八所・十二所両明神社については「山城名跡巡行志」に「八所明神社 在南向 石座・新羅・八幡・賀茂・山王・春日・住吉・松尾、長徳三年四月十八日依石座神託勧請十二所明神社 在八所西八所外加四所伊勢・平野・木船・稲荷」と記し、大雲寺が建立された天禄二年(九七一)まもない頃の勧請とする。

石座神社
いわくらじんじや

[現在地名]新城市大宮 狐塚

祭神天稚彦命・天之御中主尊。旧県社。旧設楽したら郡域内唯一の式内社で、「延喜式」神名帳には、宝飫ほお郡六座のうちに「石座イハクラノ神社」とみえる。「文徳実録」「三代実録」には石鞍神と記し、三河国内神名帳には磐倉大明神と記す。「文徳実録」仁寿元年(八五一)一〇月七日条には従五位下、「三代実録」元慶七年(八八三)一二月二八日条には従五位上の神階を受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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