朝日日本歴史人物事典 「石川総管」の解説
石川総管
生年:天保12.8.9(1841.9.23)
幕末の下館藩(茨城県)藩主。幕府官僚。嘉永2(1849)年藩主となる。講武所奉行を経て,慶応3(1867)年1月若年寄に進み陸軍奉行を兼ねた。翌明治1(1868)年1月鳥羽・伏見の戦での敗北ののち,徳川家職が縮小されるに伴い,同年2月辞職。譜代の小藩ということもあり,旧幕府軍にくみするか新政府に帰順するか態度を決し得なかった。同年4月旧幕府軍が城下に進入すると,笠間,次いで水戸薬王院に退き難を避けた。のち新政府に帰順し帰藩,同年10月参朝。版籍奉還に伴い下館藩知事,廃藩置県により免官。
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報