石壺・石坪(読み)いしつぼ

精選版 日本国語大辞典 「石壺・石坪」の意味・読み・例文・類語

いし‐つぼ【石壺・石坪】

〘名〙
① 石製のつぼ
※評判記・赤烏帽子(1663)序「かかる事しらざるは、石壺の中にて年月を送り、井の中の蝦蟆(かへる)のたとへ誠なるべし」
② (「つぼ」は地点の意) 皇太神宮の祭典の時、勅使神官などが着座する位置を示すために、石を敷いてある所。いしのつぼ。〔江家次第(1111頃)〕
③ (「つぼ」は中庭の意) 邸宅内で、小石を敷きつめた一区画。後世白洲(しらす)の類。
吾妻鏡‐元暦元年(1184)正月二七日「三人使者、皆依召参北面石壺、聞食巨細

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