普及版 字通 「眩(漢字)」の読み・字形・画数・意味
眩
10画
[字訓] くらむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は玄(げん)。〔説文〕四上に「目に常無きなり」とあり、目がくるめいて視点の定まらぬことをいう。〔孟子、文公上〕「(も)し瞑眩(めんげん)せずんば、厥(そ)の疾(い)えず」とは、めまいする意。〔方言、三〕に瞑眩を東斉の語とする。字はまた冥・瞑幻に作る。
[訓義]
1. くらむ、めまいする、めくるめく。
2. まばゆい、かがやく、みだれる。
3. くらい、くらくらする。
4. ・衒・幻と通じて用いる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕眩 目女久留(めめぐる)、、目加々也久(めかがやく) 〔和名抄〕眩 女久米久夜万比(めくるめくやまひ) 〔名義抄〕眩 メクル・メメクル・カカヤク・クルヘク・マドフ・クラシ・ミダル・カカル・モコヨフ・メクルヘクヤマヒ・マクレ 〔字鏡集〕眩 メクルメク・メメクル・コトトフ・メクル・カガヤク・クラシ・マクシ・カカル・メグラス・ヤマヒ・ミダル・クルヘク・モコヨフ
[語系]
眩・・衒・()・幻hyuenは同声。また絢xyuenも声義近く、みな・眩乱の意があり、一系の語である。
[熟語]
眩運▶・眩暈▶・眩花▶・眩眩▶・眩視▶・眩人▶・眩然▶・眩転▶・眩泯▶・眩▶・眩怖▶・眩▶・眩目▶・眩曜▶・眩▶・眩乱▶・眩惑▶
[下接語]
昏眩・震眩・眩・瞑眩・目眩・眩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報