眠目(読み)ねむりめ

精選版 日本国語大辞典 「眠目」の意味・読み・例文・類語

ねむり‐め【眠目】

〘名〙
① 眠そうな目。いかにも眠たそうな目つき。また、つぶっている目。ねぶりめ。
和玉篇(15C後)「 ネムリメ」
② くすんだ色合い。目立たない色模様
※俳諧・安達太郎根(1705頃)「よび鉦打を雇ふ迷ひ子〈其角〉 かけまくも丁字小紋の眠り目に〈受松〉」
文楽人形で、目の開閉ができる仕掛けの人形が閉じた形の目。泣く時の表情や悲しみの気持を表わす場合に用いる。

ねぶり‐め【眠目】

〘名〙
※宇治拾遺(1221頃)一一「ねぶりめにて、時々阿彌陀仏を申」
② ぱっとしないこと。さえたところのない様子
※不審条々(1403)「あながちにねぶり目の歌のみ詠じて、ひたやさしくとのみたしなみて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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