真浄院(読み)しんじよういん

日本歴史地名大系 「真浄院」の解説

真浄院
しんじよういん

[現在地名]福島市清明町

真言宗室生寺派の古刹。羽黒山と号し、本尊大日如来。天長年間(八二四―八三四)伊達郡霊山りようぜんに創建されたという遍照へんじよう寺が前身といわれ、空海の開基と伝える。福島に移った年紀は明らかでないが、東裏ひがしうら三丁目密語ささやき橋の北方、郭内の福島藩代官屋敷(現荒町)、俗称日蔭ひかげ町に金剛山遍照寺があったとされる(旧輯「福島市誌」)。付近から発見された延慶三年(一三一〇)銘の供養塔(高さ一〇二センチ)境内に移建されているが、ほぼ遍照寺の存在を裏付けるものといえよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android