真和志之平等(読み)まーじぬふいら

日本歴史地名大系 「真和志之平等」の解説

真和志之平等
まーじぬふいら

首里城の南側から西側の斜面に広がる地域。マージヌフィラとよぶ。同城東側の南風ふえー之平等とは龍潭りゆうたんから流れ出た疎水尾根によって区分される。首里三平等の一。真和志まーじ村・町端まちばた村・山川やまがー村・大飩川うどうにがー村・与那覇堂ゆなふあどー村・立岸たちじし村・寒水川すんがー村・金城かなぐしく村・内金城うちかなぐしく村の九村で構成される。「琉球国由来記」には真和志之平等にある拝所として真壁殿内まかんどうんちに火神御前、真和志村にソノヒヤブノ御イベ、メヅラダケノ御イベ、安国寺囲内にキミコイシ嶽、金城村に見上森みやーぎむいノ御イベ、中山ちゆうざん門坊外に真知志森、町端村に龍潭および龍潭之矼(世持矼)、所在地不詳だが尚徳王世子の屍を祀った腓城(クンダグスク)九ヵ所が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報