皆川村(読み)みながわむら

日本歴史地名大系 「皆川村」の解説

皆川村
みながわむら

[現在地名]新穂村皆川

新穂川大野おおの川の合流点に近い低湿地にある。新穂町村中興なかおく(現金井町)を結ぶ道が東西に通る。集落はもとはやや小高い地字むち廻りまわりにあったが、近世の初めに現在地に移動したという。洪水旱魃に見舞われることが多かった。元禄七年(一六九四)検地帳(皆川区有)では田四七町四反余・畑一町八反余、名請人一一三人。地名は七四筆で地字鞭ヶ廻りが五筆ある。ほかに城の内の地字もみえる。

皆川村
いにやーぐむら

[現在地名]和泊皆川みながわ

大城ふうぐすく村の南東に位置し、隆起珊瑚礁の段丘上に形成される。地名のイニャーグは稲と川に由来するという。集落の西部を石橋いしばし川が南流しているが、途中で伏流水となっている。世之主が巡回のとき馬を下りて休息したところといわれるシングドーがある。また同地では近世シニグ祭に大城久志検ぐしきぬ喜美留ちびるの三間切の与人が白装束で与人旗・衆多旗・百姓旗を持った騎馬隊を率いて参集し、太鼓を鳴らして模擬戦をしていたという(沖永良部島郷土史資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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