白粉花(読み)オシロイバナ

デジタル大辞泉 「白粉花」の意味・読み・例文・類語

おしろい‐ばな【白粉花】

オシロイバナ科多年草。園芸上は一年草としても扱われる。高さ約1メートル。葉は広卵形で、対生する。花は夏から秋にかけて咲き続け、色は紅・白色絞りなどがあり、らっぱ状で、夕方に開く。江戸時代種子の白い粉をおしろい代用にした。南アメリカ原産夕化粧 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「白粉花」の意味・読み・例文・類語

おしろい‐ばな【白粉花】

〘名〙 オシロイバナ科の多年草。南アメリカ原産で、古くから日本に渡来し各地で観賞用に植えられる。茎は高さ八〇センチメートルぐらいになり、卵形で先のとがった、長さ三~一〇センチメートルの葉を対生する。夏から秋の夕方に紅、白、黄、紫などの花が咲く。花は花弁状の萼(がく)が癒合(ゆごう)した漏斗状で先が浅く五つに裂ける。実は円形で黒く熟し、球形の種子の胚乳(はいにゅう)は白粉質。漢名紫茉莉。おしろい。おしろいそう。ゆうげしょう。《季・秋》 〔大和本草(1709)〕

おしろい‐の‐はな【白粉花】

〘名〙 「おしろいばな(白粉花)」の俗称。《季・秋》 〔俳諧・誹諧通俗志(1716)〕
片われ月(1901)〈金子薫園〉「桐の葉のひとつこぼれしかたはらに咲くよ小さきおしろいの花」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「白粉花」の解説

白粉花 (オシロイバナ・オシロイノハナ)

学名Mirabilis jalapa
植物。オシロイバナ科の多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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