白山島(読み)おしま

日本歴史地名大系 「白山島」の解説

白山島
おしま

[現在地名]鶴岡市由良

由良ゆら集落の西に不完全ながら砂浜で陸繋島の様相を示し突出する小島。おしま、はくさんじま、また産神うぶすな島ともいわれる(筆濃余理)。玄武岩によって形成され、高さ約七〇メートル。北向きの漁港とまりに移る以前の由良港という。頂部にある白山神社は大同年間(八〇六―八一〇)、加賀国から白山権現勧請と伝える。「筆濃余理」によれば、白山権現として十一面観音を祀り、胎内くぐりという所は羽黒権現誕生の地であるとし、近くの八乙女やおとめの霊地との関連をも示唆している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「白山島」の解説

白山島

山形県鶴岡市、由良海岸北西に位置する小島。「御島(おしま)」ともいう。島の頂には白山神社がある。

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