白兎神社(読み)はくとじんじや

日本歴史地名大系 「白兎神社」の解説

白兎神社
はくとじんじや

[現在地名]鳥取市白兎

白兎地区西方の丘陵端にある。祭神は白兎神ほか二神。旧村社。創建年代は不明。「古事記」大国主神段に載る「稲羽の素兎」説話によれば、「淤岐おきの島」から「気多の前けたのさき」に渡ろうとした兎が、族の数をかぞえようと海の和邇をあざむいて海を渡ったため皮を剥がれ、通りかかった大穴牟遅神(大国主神)の教えでもとの体に戻った。この「稲羽の素兎」はのち「兎神」と称されたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「白兎神社」の解説

白兎神社

鳥取県鳥取市にある神社。「はくとじんじゃ」と読む。祭神は白兎神、保食神(うけもちのかみ)、豊玉比売(とよたまひめ)。神話因幡の白兎」の舞台。神話から皮膚病やけどに効くといわれ信仰を集める。また、白兎が大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫神(やかみひめのかみ)の縁を取り持ったとされることから縁結びの神としても知られる。「大兎(おおと)大明神」ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android