日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロキ」の意味・わかりやすい解説
クロキ
くろき / 黒木
[学] Symplocos kuroki Nagam.
Symplocos lucida Sieb. et Zucc.
ハイノキ科(APG分類:ハイノキ科)の常緑高木。高さ6~10メートル。樹皮は黒灰色、若枝は淡緑色で稜(りょう)がある。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形、長さ4~7センチメートル、革質で縁(へり)に波状鋸歯(きょし)がすこしある。3、4月、葉腋(ようえき)に白色の花が3~5個集まって開く。花冠は径約7ミリメートルで5深裂し、雄しべは約20本。果実は長楕円形、長さ1.0~1.5センチメートルで、秋に紫黒色に熟す。関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄、台湾、済州島に分布する。
[小林義雄 2021年4月16日]