痒(漢字)

普及版 字通 「痒(漢字)」の読み・字形・画数・意味


11画

(異体字)癢
20画

[字音] ヨウヤウ
[字訓] やむ・できもの・きず・かゆい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は羊(よう)。〔説文〕七下に「瘍(できもの)なり」とし、疥瘡の類としている。〔詩、小雅、正月〕に「憂(そいう)(心配)して以て痒(や)む」とあり、恙(よう)と声義が近い。また癢と通じて、かゆい意に用いる。

[訓義]
1. やむ、うれえる。
2. できもの、きず、かさ。
3. かゆい。

[古辞書の訓]
名義抄〕痒 カユシ・ヤム 〔字鏡集〕痒 ヤム・イタム・カユカリ・カユシ・ヤシナフ

[語系]
痒ziang、瘍jiangは声義近く、〔説文〕七下に「瘍(やう)は頭の創(きず)なり」とみえる。瘡tshiangも同じ系統の語であろう。

[熟語]
痒痾・痒疥・痒背・痒麻
[下接語]
頤痒・苛痒・肌痒・疾痒・痒・痛痒・頭痒・爬痒・疲痒・鼻痒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報