疎げ(読み)うとましげ

精選版 日本国語大辞典 「疎げ」の意味・読み・例文・類語

うとまし‐げ【疎げ】

〘形動〙 (形容詞「うとましい」の語幹に、接尾語「げ」の付いたもの)
① いかにもいとわしいと思っている様子
蜻蛉(974頃)上「世中をいとうとましげにて、ここかしこかよふよりほかのありきなどもなければ」
② いとわしい、薄気味わるいという感じを与えるものごとのさま。
源氏(1001‐14頃)夕顔「いとささやかにて、うとましげもなく、らうたげなり」
増鏡(1368‐76頃)一一「墨をすりたらむやうなる空のけしきのうとましげなるを」

おろそ‐げ【疎げ】

〘形動〙 (「げ」は接尾語) おろそかなさま。
随筆胆大小心録(1808)三〇「我におろそげなれば罰す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android