畢節(読み)ひっせつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「畢節」の意味・わかりやすい解説

畢節
ひっせつ / ピーチエ

中国貴州(きしゅう)省北西部の地級市。雲南(うんなん)省境に近い高原上に位置する。人口870万5700(2013)。1市轄区、6県、1自治県を管轄する(2016年時点)。南西の雲南省昆明(こんめい)、南東の省都貴陽(きよう)、北の四川(しせん)省瀘州(ろしゅう)への公路の交会地で、農産物特産薬草などの集散地である。また、自動車部品製造業やITサービス業が発達している。長く「西南夷(い)」の地であったが、17世紀後半、明(みん)がこの地を征服して畢節衛を置いて貴州省に所属させ、清(しん)代には県となった。なお、市南西部にある七星関(しちせいかん)は、明の傅友徳(ふゆうとく)(1327―1394)が活躍した古戦場である。

[小野菊雄・編集部 2016年12月12日]

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百科事典マイペディア 「畢節」の意味・わかりやすい解説

畢節【ひっせつ】

中国,貴州省北西境の都市もとの畢節県。雲南・四川2省境に近く,自動車道路は貴陽・昆明・瀘州に通ずる。皮革木材,薬草などを集散し,綿織物,紙,漆器タバコを産する。51万人(2014)。

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