由利 聖子(読み)ユリ セイコ

20世紀日本人名事典 「由利 聖子」の解説

由利 聖子
ユリ セイコ

昭和期の小説家



生年
明治44(1911)年

没年
昭和18(1943)年

本名
鈴木 富美子

経歴
昭和8年頃から「少女の友」主筆内山基に認められて短編執筆。その中の“チビ君”が好評を博し、チビ君を主人公にした連作を読切連載する。後年「チビ君物語正・続」として出版される。病弱だったため各地転地療養したが、17年病状が悪化し、「少女の友」連載中の「五月物語」が7月号で中断され、翌年死去する。他の作品に長編「仔猫ルイの報告書」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報