田代西越出羽道(読み)たしろにしごえでわみち

日本歴史地名大系 「田代西越出羽道」の解説

田代西越出羽道
たしろにしごえでわみち

中新田なかにいだ宿(現中新田町)一関いちのせき街道から分岐し、小泉こいずみ・宮崎・切込きりこめ宿を経て田代峠を越え、新庄領富沢とみざわ菅野平すげのだいら(現山形県最上郡最上町)へ向かう。軽井沢かるいざわ越出羽道とともに陸奥―出羽を結ぶ道として重視され、藩の境目番所として田代番所・寒風沢さぶさわ番所が置かれていた。最上海道田代西峠越・田代海道ともよばれた。中新田宿から一里二七町二七間で小泉宿に着き、一里四八間で宮崎宿である。宿場の取立ては慶長年間(一五九六―一六一五)といわれるので、街道の整備もほぼこの頃であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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