田代岳(読み)たしろだけ

日本歴史地名大系 「田代岳」の解説

田代岳
たしろだけ

青森・秋田県境をなす白神しらがみ山地の最高峰で、標高一一七八・八・メートルのトロイデ型火山。早口はやくち川上流の薄市うすいち川の源流で、頂上部のなだらかなのが特徴である。山頂より東側の九合目に湿原があり、そのため田代という山名が付くという。「柞山峯之嵐」の田代村の項に「田代山は霊山にして花畑田耕作、人力なす如くと云 烏帽子山、雷山と云あり」とあるから、江戸期から霊山として信仰された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android