じん‐りき【人力】
〘名〙
※性霊集‐序(835頃)「高台神構非二人力一、池鏡泓澄含日暉」
※
神皇正統記(1339‐43)下「君の
御運をひらきしことは、更に人力といひがたし」
② 力仕事に従う者。人夫。
※
安愚楽鍋(1871‐72)〈
仮名垣魯文〉初「
職人をさらべやめて人力
(ジンリキ)の車力にでもなりゃアがればいい」
※造化妙々奇談(1879‐80)〈
宮崎柳条〉二編「
金閨の
姫妾(おきにいり)も、
車夫(ジンリキ)の媼妻
(やまのかみ)も、
貴賤に因て差別ある無し」
ひと‐ぢから【人力】
〘名〙
※俳諧・風や
らい(1801)「露けくはあらぬ庵ぞ人ぢから〈
春鴻〉 月をむしろに待ばかりなり〈
葛三〉」
※或る女(1919)〈
有島武郎〉前「他人力
(ヒトヂカラ)なんぞを的
(あて)にせず」
③ 力を使う者。使役される者。
※
書紀(720)斉明二年是歳(北野本訓)「垣
(かき)を造る
功夫(ヒトチカラ)を費し損
(おと)すこと、七万余」
じん‐りょく【人力】
※
翁問答(1650)下「
世界の内、
舟車のいたる所、人力
(ジンリョク)の通ずるところ」 〔
孟子‐梁恵王・下〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「人力」の意味・読み・例文・類語
じん‐りょく【人力】
人間の力。人間のもつ肉体的・精神的能力。じんりき。「人力の及ばぬところ」
[類語]人力
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「人力」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報