産土・生土・産社・産神(読み)うぶすな

精選版 日本国語大辞典 「産土・生土・産社・産神」の意味・読み・例文・類語

うぶ‐すな【産土・生土・産社・産神】

〘名〙
① 人の出生の地。生地故郷。うぶしな。
書紀(720)推古三二年一〇月(岩崎本訓)「葛城県(かづらきのあがた)は、元(もと)(やつかれ)本居(ウブスナ)なり。故(かれ)、其の県に因りて姓名(かばねな)を為せり」
今昔(1120頃か)三〇「七条辺(わたり)にて産れたりければ、産神に御(おは)すとて二月(きさらぎ)初午の日稲荷へ参らむとて」
壒嚢鈔(1445‐46)八「うぶすなと云は何事ぞ。当時は所生の所の神を云歟。或は本居と書き、或は産生と書き、又宇夫須那(ウフスナ)共書也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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