生物・活物(読み)いけもの

精選版 日本国語大辞典 「生物・活物」の意味・読み・例文・類語

いけ‐もの【生物・活物】

〘名〙 (「いけ」は生かす意の「いける」から)
生け花
狂言記酢薑(1660)「此見せをみさしませはてゑいいけ物」
② 生かしたまま市場で取引される魚貝類。鮮度の高い魚貝類。
歌舞伎新皿屋敷月雨暈魚屋宗五郎)(1883)中幕「魚は芝の活物(イケモノ)を安く売るので」
※歌舞伎・音聞浅間幻燈画(1888)序幕山の手の鯉のあらひも活物(イケモノ)に、泥っくせえと思ふか知らぬが」
④ 実際に活用できるもの。
評判記色道大鏡(1678)一「雕物(ほりもの)などの半物(はしたもの)になりて用にたたず、何にもつかはれぬを、いけものにはならず、つぶしにせよとてうちつぶす故」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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