琉球国郷帳(読み)りゆうきゆうのくにごうちよう

日本歴史地名大系 「琉球国郷帳」の解説

琉球国郷帳
りゆうきゆうのくにごうちよう

成立 寛文八年

解説 琉球国の二〇島について各島に存在する間切ごとに田方・畠方・桑役の石高を記す。間切の下に村名が掲載されている場合もある。総高一二万三千七一一石八斗一升三合四勺八才、うち田方六万八千二六四石五斗二升七合・畠方五万三千一〇二石一斗五升五合三勺八才、桑役二千三四五石一斗三升一合一勺。奄美(現鹿児島県大島郡)地域の島は徳之島(三間切・九村)・永良部島(三間切・八村)与論島(一村)大島(七間切・四〇村)・鬼界島(五間切・七村)とある。

活字本 続々群書類従第九

琉球国郷帳
りゆうきゆうこくごうちよう

成立 寛文八年

解説 奄美諸島を含む琉球国の石高を間切ごとに記す。田方六万八千二六四石余・畠方五万三千一〇二石余・桑役二千三四五石余に区分され、総合高一二万三千七一一石余、村数一七六。金武名護今帰仁・羽地・国頭の各間切と奄美諸島・両先島の大部分の間切には村名が記載されているが村高表示はない。羽地間切の「やか村」、狩俣間切島尻村宮良間切の「しらほ村」のように一間切一村のみの記載となっているなど、全村名を反映したものではない。

活字本 「続々群書類従」第九・琉球国絵図史料集第一集

琉球国郷帳(天保郷帳)
りゆうきゆうこくごうちよう

三冊 幕府編纂

成立 天保五年

原本 国立公文書館内閣文庫

解説 上冊は沖縄島の各間切高と周辺島々の高(計七万一千七八七石、村数三五)、中冊は奄美地域(計三万二千八二八石余、村数一九)、下冊は両先島地域(計一万九千九六石余、村数一七)からなり、国絵図の区分に対応する。

活字本 内閣文庫所蔵史籍叢刊・琉球国絵図史料集第三集

琉球国郷帳(天保郷帳)
りゆうきゆうのくにごうちよう

三冊 幕府編纂

成立 天保五年

原本 国立公文書館内閣文庫

解説 現在の鹿児島県大島郡域、すなわち奄美地域の島・間切の記載は中冊にあり、五島・一九間切で、総石高三万二千八二八石七斗。

活字本 内閣文庫所蔵史籍叢刊・鹿児島県史料集二四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android