玉山崩る(読み)ギョクザンクズル

デジタル大辞泉 「玉山崩る」の意味・読み・例文・類語

玉山ぎょくざんくず

《「世説新語容止から》容姿のりっぱな人が酔いつぶれるたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「玉山崩る」の意味・読み・例文・類語

ぎょくざん【玉山】=崩(くず)る[=倒(たお)る・=傾(かたむ)く]

酒に酔いつぶれることのたとえ。
菅家文草(900頃)四・水辺試飲「傾聴傍人相慢語、瑠璃水畔玉山頽」 〔世説新語‐容止〕

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故事成語を知る辞典 「玉山崩る」の解説

玉山崩る

容貌の立派な人が、酒に酔いつぶれることのたとえ。

[使用例] 左膳、大刀乾雲丸を膝近く引きつけて、玉山崩れようとして一眼ことのほか赤い林不忘丹下左膳 乾雲坤竜の巻|1927]

[由来] 「世説新語よう」に見える話から。三世紀、三国時代の中国でのこと。けいこうという文人は背が高く、一本松のように威厳のある風貌をしていました。ある友人は、そんな彼が酒に酔った姿を、「玉山のまさに崩れんとするがごとし(宝石の山がいまにも崩れようとしているようだ)」と評したということです。

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