玄界灘・玄海灘(読み)げんかいなだ

精選版 日本国語大辞典 「玄界灘・玄海灘」の意味・読み・例文・類語

げんかい‐なだ【玄界灘・玄海灘】

[1] 福岡・佐賀両県の北方の海。西方壱岐対馬の両海峡、東方響灘に連なり、南部に博多・唐津の両湾がある。古来大陸北九州とを結ぶ航路にあたり、冬は強い季節風のため、難所として知られる。タイ、アジなどの好漁場。玄海。九州灘。
[2] 生死の分かれ目となるような危険な場所。また、立場。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)三「必ず定まって湿気を煩ふ、此病中を鳥屋といへり。是れ遊女のげんかい灘(ナダ)、ながれの身の大事ぞかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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