玄常(読み)げんじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄常」の解説

玄常 げんじょう

?-? 「今昔物語集」にみえる僧。
京都の人。天台宗比叡(ひえい)山でまなび,つねに法華(ほけ)経を読誦(どくじゅ)した。戒律をまもり,人をみても鳥や動物をみてもおがんだ。のち播磨(はりま)(兵庫県)雪彦(せっぴこ)山にこもり,獣もなつき,ひと夏を100の栗,ひと冬を100の柚子(ゆず)ですごした。臨終に際しては心がみだれることなく法華経を読誦し,きえたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android