猿ケ馬場(読み)さるがばば

精選版 日本国語大辞典 「猿ケ馬場」の意味・読み・例文・類語

さる‐が‐ばば【猿ケ馬場】

[1] 〘名〙 山中で少し広い場所のあるような地形。山の峠の名として各地に多い。犬の馬場、龍の馬場など同類地名もある。
[2]
[一] 静岡県南西端、湖西市の古地名。東海道新居宿と二川宿の間にあった白須賀宿の加宿、境宿新田の字(あざ)で、柏餠(かしわもち)を名物とした。猿ケ番場。馬場。〔東海道名所図会(1797)〕
[二] 新潟県西蒲原郡彌彦村、国上山と黒滝山との間にある坂。北国街道浜通の難所。猿ケ馬場峠。
[三] 長野県東筑摩郡麻績(おみ)村から千曲市八幡に至る間の峠。中山道の洗馬(せば)から長野の善光寺へ向かう北国西街道の難所として知られた。
※俳諧・更科紀行(1688‐89)「猿かばば、たち峠などは四十八曲とかや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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