精選版 日本国語大辞典 「猪自物・鹿自物」の意味・読み・例文・類語
しし‐じもの【猪自物・鹿自物】
〘名〙 (「じもの」は「…のようなもの」の意の接尾語。副詞的に用いる) 猪または鹿のよう(に)。
※万葉(8C後)六・一〇一九「馬じもの 縄取りつけ 肉自物(ししジもの) 弓矢囲(かく)みて 大君の 命(みこと)恐(かし)こみ 天ざかる 鄙辺(ひなへ)にまかる」
[補注]この語を枕詞として、「水漬(みづ)く」「辺ごもり」「い這ひ」「膝折り伏せ」などにかかるとする説もある。
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