猪田神社(読み)いだじんじや

日本歴史地名大系 「猪田神社」の解説

猪田神社
いだじんじや

[現在地名]上野市猪田 波岸代

上野盆地西縁丘陵から東に派出する神奈備型の丘(二〇二メートル)の東北麓に鎮座。南の下郡しもごおり猪田神社と式内社について論社となっている。近世は住吉社と称されたが、明治四一年(一九〇八)周辺諸社を合祀後猪田神社と改称、昭和八年(一九三三)主祭神を武伊賀津別命とする。

丘の頂上に榊の古木の一叢があって山宮の跡と伝え、西南の谷にある夫婦塚池めおとづかいけ遺跡は一一世紀前葉頃の黒色土器・灰釉土器・土師器皿を出土して祭祀遺物かと思われる。

猪田神社
いだじんじや

[現在地名]上野市下郡 宮尻

上野盆地西縁丘陵から東に派出する神奈備型の丘の東中央麓に鎮座。明治四一年(一九〇八)依那具の依那古いなぐのいなこ神社など周辺諸社を合祀。主祭神は猪田神。北の猪田の猪田神社と式内社について論社となっている。社前を流れる矢田やた川にいち井堰があって下郡しもごおり・猪田に残る古代条里の水田を灌漑したと思われ、水分神の性格がうかがえる。また天正一五年(一五八七)の当社棟札は中央に「当社住吉」、左右に「延喜式」「猪田社」と住吉神を中心に書く。「伊水温故」は式内社としながら住吉大社のある摂州より勧請とし、昔は猪田・山出やまでこおり三郷、のち一三郷の総社という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「猪田神社」の解説

猪田神社

三重県伊賀市にある神社。1527年に再建された本殿は国の重要文化財に指定されている。

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