狐狩(読み)きつねがり(英語表記)fox hunting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狐狩」の意味・わかりやすい解説

狐狩
きつねがり
fox hunting

狐を狩るハンティング。小物猟の一種狩猟には,毛皮を傷つけないために銃はなるべく避け,とらばさみなどのを用いる。イギリスでは 17世紀後半よりおもに貴族の間で乗馬を兼ねたスポーツとして行われた。馬に乗った多数の人が狩猟犬を駆使して狐を追いつめ捕獲するものであるが,現在ではむしろ馬や犬を訓練するのが一義的となってきた。この方法は,ドイツではスポーツマンシップに反するとして禁じられている。日本では狐狩という特別な狩猟形態はなく,主として罠で捕獲する程度である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉 「狐狩」の意味・読み・例文・類語

きつね‐がり【×狐狩(り)】

キツネを狩ること。特に、英国貴族が好んで行う狩猟のこと。派手な狩猟服を着た騎馬集団猟犬を追い立て、キツネをかみ殺させるもので、17世紀以降スポーツとして確立。フォックスハンティング。
[補説]2004年、英国下院が「狐狩り禁止法」を成立

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狐狩」の意味・読み・例文・類語

きつね‐がり【狐狩】

〘名〙
① 狐を狩ること。
古今著聞集(1254)一七「狐がりをしてたねをたちてんと思て」
ストライキピケが禁じられた時、裏切り者やスト破りに対して、暴力制裁を加えること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

カッシーニ(Giovanni Domenico Cassini)

イタリア系フランス人の天文学者。カシニともいう。ニース近郊に生まれ、ジェノバで聖職修業中に、ガリレイの弟子カバリエリに師事して数学・天文学を修得し、1650年25歳でボローニャ大学教授に任ぜられた。惑...

カッシーニ(Giovanni Domenico Cassini)の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android