物は相談(読み)モノハソウダン

デジタル大辞泉 「物は相談」の意味・読み・例文・類語

もの相談そうだん

物事相談してみるものである。人と相談すれば、思わぬ名案が浮かぶこともあるということ。
相談を持ち掛けるときなどに呼び掛ける言葉。「物は相談だが、代わりに君が行ってはくれないか」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物は相談」の意味・読み・例文・類語

もの【物】 は 相談(そうだん)

① 物事はなんでも、他人とよく相談をしてみるものである。望みがなさそうなことでも、独りぎめにせず人と相談してみれば、案外うまくいくこともあるということ。物は談合。物は言うて見ずく。物は相談ずく。
※雑俳・柳多留‐二〇(1785)「ものはそうたん傘と花とかへ」
相手に相談をもちかける時や相手の助けや知恵を借りたい時にいうことば。
※歌舞伎・善悪両面児手柏(妲妃のお百)(1867)四幕「ものは相談だが、その巡礼を見てえものだ」

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ことわざを知る辞典 「物は相談」の解説

物は相談

人に頼み事や提案を持ちかける時のことば。

[使用例] そこで物は相談だ。お前の顔が立ちさえすりゃあ何もすき好んで田舎へ行かずともいいんだろう[永井荷風腕くらべ|1916~17]

[解説] 何ごとでもまず相談してみよう、そうすればうまくことが運ぶかもしれないという気持ちで用いられます。

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