普及版 字通 「牘(漢字)」の読み・字形・画数・意味
牘
19画
[字訓] ふだ・かきもの・てがみ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよく)。に・(とく)の声がある。声のものに細長い形のものをいうことが多く、牘は〔説文〕七上に「書版なり」とあって木簡をいう。書簡をまた尺牘(せきとく)というのは、一尺の木簡を用いたからである。大事は策にしるし、小事には簡牘を用いた。
[訓義]
1. ふだ、かきものふだ、書版。
2. かきもの、書冊など、木簡にしるしたもの。
3. てがみ、ふみ。
4. 舂牘(しようとく)は長い竹の楽器。地をたたいてならす。
[古辞書の訓]
〔立〕牘 フダ 〔字鏡集〕牘 フンダ
[語系]
牘dok、續(続)dziokは声義近く、細長く、連続するものの意がある。
[熟語]
牘書▶・牘箋▶・牘背▶・牘尾▶
[下接語]
案牘・盈牘・牘・簡牘・牘・削牘・詩牘・執牘・書牘・章牘・舂牘・訟牘・尺牘・奏牘・短牘・版牘・筆牘・符牘・文牘・秉牘・牘・抱牘・吏牘・累牘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報