片田江七小路(読み)かたたえしちくうじ

日本歴史地名大系 「片田江七小路」の解説

片田江七小路
かたたえしちくうじ

[現在地名]佐賀市松原まつばらみず

佐賀城の東の内堀に接して東西平行に並ぶ武家屋敷街の総称で、北から馬責馬場うまぜんばば通小路とおりくうじしい小路・花房はなぶさ小路・んはし小路・げす小路・会所かいしよ小路の順に並んでいる。

<資料は省略されています>

というざれ歌が残されている。

承応三年(一六五四)の佐賀城廻之絵図によると、本藩家臣屋敷が最も密集している地域である。通りに平行に水路が走り、水利を考慮した計画的な武家屋敷造りが行われたことがわかるし、また屋敷方定に流筋水道(多布施たふせ川からの取水)を埋めたり脇水をとることを禁じたのも、屋敷の用水の確保を目的としたものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android