片山御子神社(読み)かたやまみこじんじや

日本歴史地名大系 「片山御子神社」の解説

片山御子神社
かたやまみこじんじや

上賀茂神社の境内摂社の一つ。同社楼門前に鎮座片岡かたおか社ともいう。祭神事代主ことしろぬし神。「延喜式」神名帳に載る愛宕おたぎ郡の「片山御子カタヤマノミコノ神社大、月次神大、月次新嘗」に比定される。「文徳実録」斉衡三年(八五六)五月日条に「以山城国片山神於官社兼預相嘗祀」とみえるほか、「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条には、「奉出雲井於神社・片山神・鴨川合神等並従五位上」とあり、平安前期に相次いで社格を整えつつあったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報