河合(読み)カワイ

デジタル大辞泉 「河合」の意味・読み・例文・類語

かわい〔かはひ〕【河合】

姓氏の一。
[補説]「河合」姓の人物
河合栄治郎かわいえいじろう
河合曽良かわいそら
河合武雄かわいたけお

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日本歴史地名大系 「河合」の解説

河合
かわい

加古川の中流右岸、現河合中町・河合西町・粟生あお町付近に比定される中世地名。「播磨国風土記」に記された賀毛かも川合かわい里、「和名抄」記載の賀茂かも郡川合郷の郷名を継承し、現在でも東条とうじよう川や万願寺まんがんじ川が加古川と合流するように、「川が出合う」という意味に由来する。中世は東河合と西河合(現加西市)に分れていた(文安二年九月二日「山名持豊妙見社領寄進状」日光院文書など)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「河合」の意味・わかりやすい解説

河合
かわい

岐阜県北部吉城郡(よしきぐん)にあった旧村名(河合村(むら))。現飛騨(ひだ)市の西端部を占める地域。2004年(平成16)古川町宮川(みやがわ)村、神岡町と合併、飛騨市となる。旧河合村は、宮川流域の一部と、宮川の支流小鳥川(おどりがわ)流域にまたがり、面積は広いが、大部分山地である。農林業を主産業とし、和牛の生産、肥育、イワナニジマスなどの淡水魚の養殖が盛んであるほか、伝統産業の手漉(てすき)和紙が残る。宮川、小鳥川の合流点付近に中心地区の角川(つのがわ)があり、JR高山本線の駅もある。国道360号が角川、天生(あもう)峠を経由しているほか、国道471号が通る。小鳥川上流に下小鳥ダムが建設され(1973)、保(ほ)、舟原(ふなばら)などの集落が水没した。5月の富士神社例祭で奉納される小雀獅子舞は県の重要無形民俗文化財。

[上島正徳]

『『吉城郡河合村誌』(1957・河合村)』

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改訂新版 世界大百科事典 「河合」の意味・わかりやすい解説

河合[町] (かわい)

奈良県北西部,北葛城郡の町。1971年町制。人口1万8531(2010)。北境を西流する大和川に葛下川,佐味田川,高田川,曾我川が合流する地点にあり,町名はこれに由来する。北部をJR関西本線,近鉄田原本線が通り,1969年には西名阪自動車道の法隆寺インターチェンジが設置されるなど交通の便がよいため,近年西大和ニュータウンなどの住宅地の造成が進み,70年から80年にかけて人口は倍増し,その後も増加を続けている。丘陵部では大正初めごろからブドウ栽培が盛んで,平地部でも機械化の進んだ稲作が行われている。御田植祭で知られる広瀬神社があり,大塚山古墳群(史),乙女山古墳(史)など古墳も多い。
執筆者:

河合(岐阜) (かわい)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河合」の意味・わかりやすい解説

河合
かわい

岐阜県北部,飛騨山地の北部にあり,富山県に隣接する地域。旧村名。 2004年2月神岡町,古川町,宮川村と合併して飛騨市となる。宮川の支流小鳥川,稲越川流域を占め,小鳥川上流には下小鳥ダム,ミズバショウの群生地がある。平地は少なく,野菜栽培,畜産が行なわれる。手すき和紙が特産。 JR高山本線が通り,国道 360号線と 471号線が交差する。

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