普及版 字通 「燼(漢字)」の読み・字形・画数・意味
燼
18画
(異体字)
10画
[字訓] もえのこり・たきぎ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は盡(尽)(じん)。燼の初文はに作り、は〔説文〕十上に「火の餘なり」とあり、火の上に燃え残りの木がある形である。
[訓義]
1. もえのこり、もえかす、ほだくい。
2. たきぎ。
3. あまり、のこり、いきのこり。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕燼 介知宇佐无(けちうさむ)、介知乎佐牟(けちをさむ)、、保太久比(ほだくひ)〔和名抄〕燼 毛江久比(もえくひ) 〔立〕燼 ハヒ・モエクヒ・タキギ・ヲキ・ホタクヒ
[語系]
燼・zienは同声。その繁簡の字。盡dzienは声は近いが、器中を滌(あら)う形の字で、形義は全く異なるが、ただその尽きる意を用いたのであろう。
[熟語]
燼灰▶・燼骨▶・燼▶・燼滅▶・燼余▶・燼▶
[下接語]
遺燼・煙燼・火燼・禍燼・灰燼・空燼・紅燼・劫燼・収燼・宿燼・焼燼・燭燼・煤燼・焚燼・余燼・燼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報