普及版 字通 「濯(漢字)」の読み・字形・画数・意味
濯
常用漢字 17画
(旧字)
17画
[字訓] あらう・すすぐ
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は(てき)。は鳥が羽ばたきする形。〔説文〕十一上に「澣(あら)ふなり」とみえ、鳥が水に羽ばたきするように、すすぎ洗いをする意。〔孟子、離婁上〕に「滄浪(さうらう)の水(す)まば 以て我が纓(えい)(冠の紐)をふべし 滄浪の水濁らば 以て我が足をふべし」という船歌を載せている。濯い清めた状態を、濯濯という。
[訓義]
1. あらう、すすぐ。
2. きよらか、あきらか、うつくしい。
3. こえる、おおきい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕濯 アラフ・ススグ・アム・カハアム・カカヤク
[語系]
dik、滌dyukは声義近く、滌は小笹などで背を流し清めて滌(あら)う意。漱・sokも洗い清めることをいい、漱・は手で口すすぐことをいう。
[熟語]
濯衣▶・濯纓▶・濯▶・濯澣▶・濯盥▶・濯錦▶・濯禊▶・濯▶・濯洒▶・濯洗▶・濯漱▶・濯澡▶・濯足▶・濯濯▶・濯滌▶・濯沐▶
[下接語]
雨濯・浣濯・澣濯・盥濯・濯・薫濯・灑濯・洗濯・濯・澡濯・滌濯・盪濯・祓濯・沐濯・沃濯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報