ウルシの木から漆汁をとることで、山村の副業であったが、17世紀ごろには専業化したものも生まれた。多く出稼ぎである。漆液を器物に塗る漆塗りは古くから行われたが、このころには広く家具調度類に施されるようになり、各地に漆器業が盛んとなった。ウルシは商品作物として幕府、諸藩でもその栽培を奨励した。ある程度、成育したウルシの幹に掻き鎌(かま)で切れ目をつけ、そこから噴き出る汁を竹べらでこそげ取り細長い容器に入れた。この漆掻きはかなりの技術を必要としたといわれる。採取、精製した漆は漆問屋へ納入され、塗師(ぬし)は問屋または直接に漆掻きから入手した。なお、ウルシの実からは蝋(ろう)をとった。ろうそくの原料である。
[遠藤元男]
《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...