満勝寺(読み)まんしようじ

日本歴史地名大系 「満勝寺」の解説

満勝寺
まんしようじ

[現在地名]大東町中

なかの中央部にあり、吉長山と号し、本尊は十界曼荼羅。日蓮宗。文安三年(一四四六)斯波武衛の家臣雑賀肥後守吉長が戦功により中村なかむら郷を領して当寺を建て、日秀を招請して開山とした。雑賀氏が寺田を寄進したという(小笠郡誌)。天文二一年(一五五二)と推定される一月二九日、今川義元は当寺の一五坊の棟別諸役を免除した(「今川義元判物」満勝寺文書)大須賀康高も寺領を寄進している(年未詳九月四日「大須賀康高書状」同文書)

満勝寺
まんしようじ

[現在地名]仙台市柏木三丁目

新坂にいざか通の西。臨済宗東福寺派で、当午山と号し、本尊は聖観音。弘安六年(一二八三)伊達氏四代政依が始祖朝宗の廟所(現福島県桑折町)一宇を建立し、山城国東福寺の慧雲をもって開山とした。東昌とうしよう寺・光明こうみよう寺・観音かんのん寺・興福こうふく寺の四ヵ寺とともに伊達五山の一。元和三年(一六一七)仙台に移り、北山きたやまに小庵を建て満勝庵と号し、光明寺一九世玄策を入山させ、仙台における第一世とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android