精選版 日本国語大辞典 「光明」の意味・読み・例文・類語
こう‐みょう クヮウミャウ【光明】
〘名〙 (「みょう」は「明」の呉音)
① 明るい光。光輝。
※菅家文草(900頃)四・九日侍宴同賦仙潭菊「夜来月照光明見、暁後風凉香気起」 〔荀子‐王覇〕
② 輝かしい栄光や、徳をたたえていう。
※史記抄(1477)三「先祖の光明をあきらかにして」
③ (比喩的に) 逆境にあったり、どうしたらよいかわからないで迷ったりしている時に見いだす、希望や解決のいとぐち。
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉一七「かれは感情を披瀝(ひれき)する詩人としてより他(ほか)に光明を認め得るものはないと思った」 〔劉駕‐励志詩〕
④ 仏語。
(イ) (「光」は太陽のひかり、「明」は月・星などのひかりの意) 光と明。
※正法眼蔵(1231‐53)坐禅箴「おろかなるともがらは、仏光明をあやまりて日月の光明のごとく、珠火の光耀のごとくあらんずるとおもふ」 〔倶舎論‐一〕
(ロ) 仏菩薩の心身からはなつ光。智慧や慈悲を表わす。
※性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩「光明満二法界一。一字務二律梁一」
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