清水寺観音堂(読み)せいすいじかんのんどう

日本歴史地名大系 「清水寺観音堂」の解説

清水寺観音堂
せいすいじかんのんどう

清水寺本堂の西にある。かつては千手観音本尊としていたが、現在は救世観音を安置。天正九年(一五八一)・慶長一八年(一六一三)の棟札が現存し、施主は各々新田左馬助政盛・新田左馬助政景とある。慈覚大師坂上田村麻呂の創建伝説が残るが、宝暦四年(一七五四)の清水寺境内書上申御帳(八戸覚書)に山王社、松峯山一王寺、愛宕・住吉明神、滝の明神など熊野信仰に関係する諸堂がみえるところから、熊野修験によって建立されたものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android