清元栄次郎(初代)(読み)きよもと えいじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清元栄次郎(初代)」の解説

清元栄次郎(初代) きよもと-えいじろう

?-? 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)三味線方
清元節文政10年(1827)2代清元延寿太夫の立三味線をつとめ,以後天保(てんぽう)期にかけて活躍作曲にすぐれ,江戸浅草諏訪町にすんでいたことから,「諏訪町の名人」とよばれた。実子が2代をついだ。作品に「文屋」「喜撰(きせん)」「三社祭」など。

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朝日日本歴史人物事典 「清元栄次郎(初代)」の解説

清元栄次郎(初代)

生年生没年不詳
清元節中興の文政・天保期(1818~44)に活躍した三味線方。初代清元斎兵衛に次いで2代目清元延寿太夫の立三味線を勤める。作曲,演奏ともに優れ,「諏訪町の名人」といわれた。代表作は「落人」「文屋」など。実子が2代目を襲名したが大成しなかった。

(竹内有一)

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