(読み)エン

デジタル大辞泉 「淵」の意味・読み・例文・類語

えん【淵】[漢字項目]

人名用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]ふち
水を深くたたえている所。「海淵深淵
物事の出てくる根源。「淵源
物の多く集まる所。「淵藪えんそう
[補説]「渊」「渕」は俗字
[名のり]すえ・すけ・なみ・のぶ・ひろ・ふか・ふかし
難読どぶ釣り

ふち【×淵/×潭】

底が深く水がよどんでいる所。⇔
容易に抜け出られない苦しい境遇。苦境。「絶望の―に突き落とされる」
[類語]深淵深み深間淀み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「淵」の解説


くしふち

「日本書紀」大化二年(六四六)正月の改新詔に畿内国四至の西端の地として「赤石の櫛淵」があげられている。遺称地は不明。「大日本地名辞書」は現垂水区塩屋しおや地区を流れる塩屋谷しおやたに川がさかい川とよばれ(「播磨鑑」など)、古来摂津・播磨国境とされてきたことから、この川の古名に推定している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【川】より

…蛇行は曲流ともいい,湾曲して流れる河川の平面形態が蛇が移動しているようすに似ていることから名付けられている。河川の湾曲部の外側の河岸は流水が衝突するため,削られて深くなり淵が形成される。流水は淵で向きを変え,反対側の河岸へと向かい,そこでぶつかって同様に淵を形成する。…

※「淵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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