淋代平(読み)さびしろたい

改訂新版 世界大百科事典 「淋代平」の意味・わかりやすい解説

淋代平 (さびしろたい)

青森県東部,小川原湖の東にあり,太平洋岸近くまで広がる台地標高約20m。台地上には草地が広がり,馬の放牧地となっていた。淋代など海岸集落は第2次世界大戦前は豊かな漁場もちイワシ地引網が盛んであったが,近年漁業も不振で出稼者の多い所である。平たんな地形は飛行場に好適で,1931年アメリカ人飛行士ハーンドン,パングボーンによる世界初の太平洋無着陸横断飛行の出発点となった。現在の三沢空港もこの地形を利用している。
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百科事典マイペディア 「淋代平」の意味・わかりやすい解説

淋代平【さびしろたい】

青森県三沢市,小川原湖東方洪積台地で,標高は200m内外。草原が広がり,東側には狭い砂浜海岸が発達,淋代など小集落がある。1931年ハーンドンとパングボーンによる太平洋無着陸横断飛行の出発点として有名。
→関連項目三沢[市]

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