浅野川川除町(読み)あさのがわかわよけまち

日本歴史地名大系 「浅野川川除町」の解説

浅野川川除町
あさのがわかわよけまち

[現在地名]金沢市桜町さくらまち横山町よこやままち材木町ざいもくちよう

並木なみき町の南東に続き、浅野川左岸に位置する。南東は川端かわばた町。片側町で地子町。文政六年(一八二三)までは並木町も当町に含まれていた。町名は浅野川の川除堤防上に立地することにちなむと思われるが、元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)に町名はみえず、享保町絵図では並木町を含む町域部分に「浅野川」と記されている。元禄一二年浅野川対岸の茶臼ちやうす山が崩れ、土砂は川を埋めて川除堤防を越え、当町の民家七七軒を押潰し、材木町方面にも被害を与えている(「続漸得雑記」加賀藩史料、「政隣記」加越能文庫)。文化八年(一八一一)肝煎は藤右衛門で、組合頭は次郎吉と井筒屋逸吉の二名。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android