浅川川口番所跡(読み)あさかわかわぐちばんしよあと

日本歴史地名大系 「浅川川口番所跡」の解説

浅川川口番所跡
あさかわかわぐちばんしよあと

[現在地名]海南町浅川

江戸時代、徳島藩が設置した番所の跡。正徳六年(一七一六)の諸番所改帳に「浅川川口番所」とみえ、キリシタン制札・異国船定書が掲げられ、男女や俵物などの出入りを改めた。寛政五年(一七九三)浅川浦の北東側の加島かしま山に砲台・遠見番所、同じく東手の網代あじろ崎に砲台が設置されている(「海部狼煙場覚」蜂須賀家文書)。また浅川には御分一所が置かれていた。文化一一年(一八一四)当浦などの魚御分一所の帳元中に対して毎月五日に漁銀目録を浦方元役所に差出すこと、毎月一〇日には諸拝借返上銀目録を同じく差出すこと、諸魚売帳には日々帳元が検印すべきことなどが通達されている(「魚御分一所心得方通達写」民政資料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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